お酒の解説 純米酒とは? 2023/07/26
日本酒には種類や専門用語が多く「自分にあった日本酒をどのように選んだらいいかわからない」という悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。本記事では「純米酒」の定義や味わいの特徴についてご紹介します。
純米酒とは?
日本酒の種類:「特定名称酒」と「普通酒」
日本酒はまず、一定の要件を満たした「特定名称酒」と、それ以外の「普通酒」に分けられます。
「特定名称酒」はさらに原料や製造方法によって、純米大吟醸酒・純米吟醸酒・特別純米酒・純米酒・大吟醸酒・吟醸酒・特別本醸造酒・本醸造酒の8種類に分類されます。
純米大吟醸酒・純米吟醸酒・特別純米酒・純米酒は、米・米麹・水のみを原料とした「純米系」、
大吟醸酒・吟醸酒・特別本醸造酒・本醸造酒は、原料に醸造アルコールが加わった「本醸造系」です。
特定名称酒の要件
特定名称 | 使用原料 | 精米歩合 | 香味等の要件 |
---|---|---|---|
純米大吟醸酒 | 米、米こうじ | 50%以下 | 吟醸造り、固有の香味、色沢が特に良好 |
純米吟醸酒 | 米、米こうじ | 60%以下 | 吟醸造り、固有の香味、色沢が良好 |
特別純米酒 | 米、米こうじ | 60%以下又は特別な製造方法 | 香味、色沢が特に良好 |
純米酒 | 米、米こうじ | ー | 香味、色沢が良好 |
大吟醸酒 | 米、米こうじ、 醸造アルコール | 50%以下 | 吟醸造り、固有の香味、色沢が特に良好 |
吟醸酒 | 米、米こうじ、 醸造アルコール | 60%以下 | 吟醸造り、固有の香味、色沢が良好 |
特別本醸造酒 | 米、米こうじ、 醸造アルコール | 60%以下又は特別な製造方法 | 香味、色沢が特に良好 |
本醸造酒 | 米、米こうじ、 醸造アルコール | 70%以下 | 香味、色沢が良好 |
なお、特定名称酒共通の基準として、こうじ米の使用割合(白米の重量に対するこうじ米の重量の割合)は15%以上であることが定められています。
「純米酒」は特定名称酒のひとつ
特定名称酒のうち、以下の要件を満たしたものが「純米酒」を名乗ることができます。
- 原料が米・米麹・水のみ
- 香味、色沢が良好
以前は要件のひとつとして「精米歩合70%以下であること」が含まれていました。醸造設備や製造技術の進歩によって、お米をあまり削らなくても雑味を抑えた品質のよいお酒が製造できるようになったことから、2003年の改正(2004年1月1施行)でこの規定は削除されています。
純米酒の特徴
純米酒の味わい
純米酒は、米・米麹・水のみで造られ、米の旨みやコクをしっかりと感じられる芳醇なものが多い傾向にあります。
ただし、現在では精米歩合の規定がないため、濃醇なものから純米吟醸や純米大吟醸に近いクリアですっきりしたタイプのものまで、さまざまなタイプの銘柄が出てきています。
- 米の旨味が強い濃醇なものが多い
- 精米歩合の規定が外されたため、濃醇なものから軽快なものまでバリエーションがある
おすすめの飲み方
どっしりとした旨味のある純米酒は、常温からぬる燗、熱燗で飲むのがおすすめ。
温めることでお酒のもつ旨味や風味が引き立ち、ふくよかでまろやかな味わいを楽しむことができます。
まとめ
純米酒は、米そのものの味わいを楽しめるお酒です。
ときには、原料米の種類でお酒を選んでみるのも面白いでしょう。
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