お酒の解説 純米吟醸酒とは? 2023/07/31
日本酒には種類や専門用語が多く「自分にあった日本酒をどのように選んだらいいかわからない」という悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。本記事では「純米吟醸酒」の定義や味わいの特徴についてご紹介します。
純米吟醸とは?
日本酒の種類:「特定名称酒」と「普通酒」
日本酒はまず、一定の要件を満たした「特定名称酒」と、それ以外の「普通酒」に分けられます。
「特定名称酒」はさらに原料や製造方法によって、純米大吟醸酒・純米吟醸酒・特別純米酒・純米酒・大吟醸酒・吟醸酒・特別本醸造酒・本醸造酒の8種類に分類されます。
純米大吟醸酒・純米吟醸酒・特別純米酒・純米酒は、米・米麹・水のみを原料とした「純米系」、
大吟醸酒・吟醸酒・特別本醸造酒・本醸造酒は、原料に醸造アルコールが加わった「本醸造系」です。
特定名称酒の要件
特定名称 | 使用原料 | 精米歩合 | 香味等の要件 |
---|---|---|---|
純米大吟醸酒 | 米、米こうじ | 50%以下 | 吟醸造り、固有の香味、色沢が特に良好 |
純米吟醸酒 | 米、米こうじ | 60%以下 | 吟醸造り、固有の香味、色沢が良好 |
特別純米酒 | 米、米こうじ | 60%以下又は特別な製造方法 | 香味、色沢が特に良好 |
純米酒 | 米、米こうじ | ー | 香味、色沢が良好 |
大吟醸酒 | 米、米こうじ、 醸造アルコール | 50%以下 | 吟醸造り、固有の香味、色沢が特に良好 |
吟醸酒 | 米、米こうじ、 醸造アルコール | 60%以下 | 吟醸造り、固有の香味、色沢が良好 |
特別本醸造酒 | 米、米こうじ、 醸造アルコール | 60%以下又は特別な製造方法 | 香味、色沢が特に良好 |
本醸造酒 | 米、米こうじ、 醸造アルコール | 70%以下 | 香味、色沢が良好 |
なお、特定名称酒共通の基準として、こうじ米の使用割合(白米の重量に対するこうじ米の重量の割合)は15%以上であることが定められています。
「純米吟醸酒」は特定名称酒のひとつ
特定名称酒のうち、以下の要件を満たしたものが「純米吟醸酒」を名乗ることができます。
- 原料が米・米麹・水のみ
- 精米歩合が60%以下
- 吟醸造りで醸造されている
- 固有の香味、色沢が良好
純米吟醸酒の特徴
純米吟醸酒の味わい
純米吟醸は、クリアな味わいと華やかな香りのバランスがよい味わい傾向にあります。
純米大吟醸と同じく、米・米麹・水のみで造られているため米の旨みが強く、「吟醸造り」という製法で造られるため、華やかでフルーティな特有の「吟醸香」をもちます。
純米吟醸酒と純米大吟醸酒との違いは精米歩合。純米吟醸では60%以下、純米大吟醸では50%以下です。磨き度合いの高い純米大吟醸が雑味がなくクリアな味わいであるのと比較すると、クリアな味わいと芳醇な旨味のバランスの取れたものが多いと言えます。
- クリアな味わいと旨味のバランスがよい
- ほどよい米の旨み・コクがある
- ほどよい吟醸香をもつ
おすすめの飲み方
純米吟醸酒は、バランスのよいお酒であり、さまざまな温度帯で楽しむことができます。
冷酒からぬる燗まで、温度帯による香りや味わいの変化を楽しみ、自分好みの飲み方を見つけてみましょう。
まとめ
純米吟醸酒は、ほどよい香りとコクがあり調和のとれた味わいが魅力のお酒です。
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おすすめの純米吟醸酒をぜひチェックしてみてください。
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