お酒の解説 大吟醸酒とは? 2023/07/25

大吟醸酒とは?

日本酒には種類や専門用語が多く「自分にあった日本酒をどのように選んだらいいかわからない」という悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。本記事では「大吟醸酒」の定義や味わいの特徴についてご紹介します。

大吟醸酒とは?

日本酒の種類:「特定名称酒」と「普通酒」

日本酒はまず、一定の要件を満たした「特定名称酒」と、それ以外の「普通酒」に分けられます。

「特定名称酒」はさらに原料や製造方法によって、純米大吟醸酒・純米吟醸酒・特別純米酒・純米酒・大吟醸酒・吟醸酒・特別本醸造酒・本醸造酒の8種類に分類されます。

純米大吟醸酒・純米吟醸酒・特別純米酒・純米酒は、米・米麹・水のみを原料とした「純米系」、

大吟醸酒・吟醸酒・特別本醸造酒・本醸造酒は、原料に醸造アルコールが加わった「本醸造系」です。

特定名称酒の要件

特定名称使用原料精米歩合香味等の要件
純米大吟醸酒米、米こうじ50%以下吟醸造り、固有の香味、色沢が特に良好
純米吟醸酒米、米こうじ60%以下吟醸造り、固有の香味、色沢が良好
特別純米酒米、米こうじ60%以下又は特別な製造方法香味、色沢が特に良好
純米酒米、米こうじ香味、色沢が良好
大吟醸酒米、米こうじ、 醸造アルコール50%以下吟醸造り、固有の香味、色沢が特に良好
吟醸酒米、米こうじ、 醸造アルコール60%以下吟醸造り、固有の香味、色沢が良好
特別本醸造酒米、米こうじ、 醸造アルコール60%以下又は特別な製造方法香味、色沢が特に良好
本醸造酒米、米こうじ、 醸造アルコール70%以下香味、色沢が良好

なお、特定名称酒共通の基準として、こうじ米の使用割合(白米の重量に対するこうじ米の重量の割合)は15%以上であることが定められています。

「大吟醸酒」は特定名称酒のひとつ

特定名称酒のうち、以下の要件を満たしたものが「大吟醸酒」を名乗ることができます。

  • 原料が米・米麹・水と醸造アルコール
  • 精米歩合50%以下
  • 吟醸造り、固有の香味、色沢が特に良好

大吟醸酒の特徴

大吟醸酒の味わい

大吟醸酒は、純米系のお酒と比べて、醸造アルコールを添加しているため、すっきりとした軽快な淡麗なタイプが多いです。

また、醸造アルコールには、吟醸造りによって得られる吟醸香を際立てる効果があり、華やかな香りを強く感じられるものが多い傾向にあります。

  • すっきりと軽快・爽やかさのある飲み口
  • 華やかでフルーティな香りが際立っている

おすすめの飲み方

大吟醸酒は、まずは冷やして飲むのがおすすめ。

ただし冷やしすぎると香味を感じにくくなるので注意が必要です。

冷蔵庫から出して、少しずつ常温に戻っていく過程での味わいの変化も楽しんでみてください。

まとめ

大吟醸酒は、フルーティな香りで甘口ですっきりとした後味の、飲みやすいものが多いため、日本酒初心者におすすめのお酒です。

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