お酒の解説 生詰め酒 2023/10/20
日本酒にまつわる用語をとりあげてご紹介していきます。日本酒に興味のある方、資格取得などに向けて勉強されている方の知識習得にもお役立ていただけるよう、できるだけ専門用語をつかわずカンタンな内容で解説していきたいと思います。みなさんも一緒に学んでいきましょう!
生詰め酒 とは?
生詰め酒 (生詰酒・なまづめしゅ)とは、貯蔵前に1度のみ火入れをしたお酒のこと。
1度火入れをしてからタンクなどで貯蔵をしたあと、2度目の火入れをせずに生のまま詰めるため「生詰め酒」と呼びます。
火入れとは?
生詰め酒について知るために、まずは通常の日本酒について確認していきましょう。
日本酒には、火入れの工程があります。
一般的な日本酒は、火入れという加熱処理を貯蔵前と出荷前の2回のタイミングで実施しています。
搾ったままのお酒は生きているため、火入れをすることで発酵を止めるのです。また、火入れには殺菌の目的もあります。
※参考
火入れ有無・タイミングによる名称の違い
日本酒は、火入れの回数やタイミングによって呼び方が異なります。
生詰め酒 (生詰酒・なまづめしゅ)とは、貯蔵前に1度のみ火入れをしたお酒のことですが、よく間違われやすい用語に「生貯蔵酒(なまちょぞうしゅ)」「生酒(なまざけ)」があります。
生貯蔵酒は、生詰め酒と同じく火入れ回数は1回ですが、出荷前のタイミングで火入れをしたお酒です。
生酒は、1度も火入れをしていないお酒のことを言います。
生詰め酒 の味わい
生詰め酒は、2度目の火入れを行わない分、通常の日本酒に比べてフレッシュな味わいのお酒です。
まったく火入れをしていない生酒と比較すると、比較的味が落ち着いており、品質も安定しやすいですが、できるだけ冷蔵保存することをおすすめします。
まとめ・復習
- 生詰め酒とは、火入れを1回、貯蔵前に行った日本酒のこと。
- 火入れが1回のみなので、通常のお酒と比較してフレッシュな風味を楽しむことができる。