お酒の解説 吟醸酒とは? 2023/07/24

吟醸酒とは?

日本酒には種類や専門用語が多く「自分にあった日本酒をどのように選んだらいいかわからない」という悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。本記事では「吟醸酒」の定義や味わいの特徴についてご紹介します。

吟醸酒とは?

日本酒の種類:「特定名称酒」と「普通酒」

日本酒はまず、一定の要件を満たした「特定名称酒」と、それ以外の「普通酒」に分けられます。

「特定名称酒」はさらに原料や製造方法によって、純米大吟醸酒・純米吟醸酒・特別純米酒・純米酒・大吟醸酒・吟醸酒・特別本醸造酒・本醸造酒の8種類に分類されます。

純米大吟醸酒・純米吟醸酒・特別純米酒・純米酒は、米・米麹・水のみを原料とした「純米系」、

大吟醸酒・吟醸酒・特別本醸造酒・本醸造酒は、原料に醸造アルコールが加わった「本醸造系」です。

特定名称酒の要件

特定名称使用原料精米歩合香味等の要件
純米大吟醸酒米、米こうじ50%以下吟醸造り、固有の香味、色沢が特に良好
純米吟醸酒米、米こうじ60%以下吟醸造り、固有の香味、色沢が良好
特別純米酒米、米こうじ60%以下又は特別な製造方法香味、色沢が特に良好
純米酒米、米こうじ香味、色沢が良好
大吟醸酒米、米こうじ、 醸造アルコール50%以下吟醸造り、固有の香味、色沢が特に良好
吟醸酒米、米こうじ、 醸造アルコール60%以下吟醸造り、固有の香味、色沢が良好
特別本醸造酒米、米こうじ、 醸造アルコール60%以下又は特別な製造方法香味、色沢が特に良好
本醸造酒米、米こうじ、 醸造アルコール70%以下香味、色沢が良好

なお、特定名称酒共通の基準として、こうじ米の使用割合(白米の重量に対するこうじ米の重量の割合)は15%以上であることが定められています。

「吟醸酒」は特定名称酒のひとつ

特定名称酒のうち、以下の要件を満たしたものが「吟醸酒」を名乗ることができます。

  • 原料が米・米麹・水と醸造アルコール
  • 精米歩合60%以下
  • 吟醸造り、固有の香味、色沢が良好

吟醸酒の特徴

吟醸酒の味わい

吟醸酒は、大吟醸酒と同じく、吟醸造りで造られ、醸造アルコールが添加されているため、華やかな香りが際立っており、飲み口はすっきりとした軽快な淡麗なタイプが多くあります。

大吟醸との違いは精米歩合です。吟醸は精米歩合60%以下、大吟醸は50%以下と規定されています。

お米の表面に含まれるタンパク質や脂質などの成分は、雑味の原因となります。

よって大吟醸では、磨き度合いが大きいため、雑味がなくクリアな味わいとなります。

  • すっきりと軽快・爽やかさのある飲み口
  • 華やかでフルーティな香りが際立っている

おすすめの飲み方

華やかでフルーティな香りを楽しむなら、冷酒がおすすめ。

10度前後の温度が、最も吟醸香を香り高く楽しめる温度帯と言われています。

冷蔵庫でよく冷やして飲んでみてくださいね。

まとめ

吟醸酒は、フレッシュで華やかな香りと奥ゆかしさのある味わいが魅力のお酒です。

sakazuky STORE では、吟醸酒のラインナップもこれから充実させていきます。お楽しみに。