特集 【酒蔵訪問レポート】赤城山 / 近藤酒造(群馬県みどり市) 2024/02/01

酒蔵訪問レポート:近藤酒造

群馬県みどり市にある近藤酒造さんへ訪問してきました。酒造りの様子や設備を見学させていただき、試飲もさせていただきました。今回はその様子をご紹介したいと思います。

近藤酒造について

近藤酒造さんは明治8年創業、群馬県みどり市、赤城山の麓に位置する酒蔵。

渡良瀬川の美しい渓谷を楽しめるわたらせ渓谷鉄道や、日光、足尾銅山、岩宿遺跡など、豊かな自然とさまざまな歴史的観光資源に恵まれた土地で、約150年続く歴史ある酒蔵さんです。

代表銘柄は『赤城山』。「酒好きに寄り添う辛口女房」をキャッチフレーズに、地元を中心に愛される地酒を醸していらっしゃいます。

近藤酒造までの道のり

東京は浅草から「特急りょうもう」で約1時間40分、終点に赤城駅に到着。

赤城駅を出て、大通りを北方面へ徒歩で15分程進むと、赤城山と書かれた高い煙突が見えてきました。

入り口の扉を開けると、受付と小さな販売スペースが。

ご挨拶をして、蔵の中へご案内いただきました。

いざ、蔵内部へ潜入!

酒蔵について、内部をご案内いただきました。お伺いした11月はちょうど酒造りの時期。実際の酒造りの様子を初めて間近で見ることができました。

仕込み水

蔵のなかに井戸があり、水源として使われていました。

水源は名水として知られる赤城山の伏流水。

やや硬水なので、お酒がすっきりとした味わいになるそうです。

井戸屋形には水神のお札が貼ってあり、酒造りにとってとても大切なものであることがわかります。

酒米貯蔵庫

酒米が種類と精米歩合ごとに分類されて貯蔵されていました。

写真に写っていない右側にも大量に積まれています。

蒸米

お米を蒸す道具である甑(こしき)です。

実際に見ると想定していたよりもとても大きく、日本酒はとても大量のお米を使って造られているのだな、と感じられます。

右側上部には洗米機があり、洗米を終えたお米がベルトコンベアに乗って甑へ投入され、蒸し終えたお米はそのまま放冷機へ流れていくようになっています。

昔は容器に入れて人が運ぶ重作業をしていたようですが、現在ではとても効率化されていますね。

麹造り

麹(こうじ)をつくる専用の部屋、製麹室(せいぎくしつ)も見せていただきました。

麹菌の繁殖を促すため温度と湿度が高く保たれており、扉を開けるとムワッとしています。

木造りの部屋にすることで、木材の吸放湿作用によって湿度を一定に保ちやすくなるそうです。

出来上がった麹は隣の部屋で休ませてありました。

酛(もと)づくり・仕込み

小さなタンクで、お酒のもととなる酛(もと)、酒母(しゅぼ)が造られています。

酒母が出来上がると、大きなタンクに入れられ、さらに三段回にわけて麹、蒸米、水が加えられて醪(もろみ)が造られます。

近藤酒造では、約6000リットルもの大きなタンクが10数基程度並び、さまざまな種類の日本酒が並行して造られていました。

酒造り期間はほぼ毎日、1タンク分のもろみが完成し、次の搾りの工程に入るそうです。

搾り

醪が出来上がると、次は搾りの工程。

醪はタンクから搾り機まで繋がれたホースで運ばれます。

「ヤブタ式圧搾機」と国内でも珍しい「遠心分離機」を見ることができました。

ヤブタ式圧搾機

醪を板と布を合わせた袋のなかに入れ、横から圧をかけて搾る機械です。

見学の際には、まさにヤブタ式圧搾機で純米吟醸を搾っている最中でした。

文字通りしぼりたての原酒を試飲させていただきました!

味もアルコールも濃く、ガツンとくる味わい。酒蔵でしか味わうことのできない味です!

遠心分離機

赤城山のなかでも最高級の特別なお酒を搾る遠心分離機。

遠心力でお酒と酒粕を分離する機械です。

1分間に3000回転という高速回転で、圧力をかけずにお酒を抽出するので、雑味のなく透明感のある味わいになるそう。

搾られたお酒は白く濁った状態で出てくるため、その後の澱下げ(お酒に含まれる浮遊物を沈澱させ取り除く作業)にもとても時間がかかるそうです。

火入れ

火入れ用のプレートヒーターです。

見学しているときには洗浄中だったので、稼働している状態は見ることができませんでしたが、ここで火入れをされたお酒がホースを伝って瓶詰め場まで運ばれます。

瓶詰め

蔵の奥では、一升瓶への瓶詰めとラベル貼りが行われていました。

ラベルを貼り終えた瓶がP箱に入れられ高く積み上げられています。

見学後のたのしい試飲♪

酒蔵見学後には、試飲をさせていただきました。

今回試飲させていただいたお酒はこちら!

遠心分離搾り 純米大吟醸 黒檜

赤城山のなかでも最高峰、近藤酒造が考える究極の純米大吟醸酒。

特A地区の山田錦を35%まで精米し、遠心分離搾りで優しく搾って造られた、年間200本の数量限定品。

2023年ニューヨーク・ワールド・ワイン&スピリッツ・コンペティション(NYWC)でゴールドを受賞したお酒です!

飲んだ瞬間にフルーツの香りとお米の甘みが広がる素敵なお酒。

余韻が残る楽しさも味わえる素敵な一本でした。

純米大吟醸 山田錦

山田錦を100%使用した純米大吟醸。

吟醸の香りが高く、口に含むと純米のお米の旨みを感じるお酒。

自分が飲んだ中でいちばんのお気に入り。

貴醸酒 Shoma

フレッシュタイプの貴醸酒。

フィギュアスケートの宇野昌磨選手と名前が同じことから、宇野選手のファンの間で大人気だとか。

日本酒度-60と、貴醸酒ならではの甘みが濃く強い味わいながらも、飲み口はスッキリしていて飲みやすい!

アイスにかけて食べるのもおすすめ。

純米吟醸 山紫

赤城山 山紫

みどり市産のお米を使用した地域連携のお酒。

パッケージは、みどり市出身の口で筆をとる詩人・画家の星野富弘さんが描かれたもの。

飲みやすくてスッキリとした味わい。

香りと味のバランスがよく、食事の邪魔にならずどんなお料理にも合わせやすそうな

お酒でした。

まとめ

近藤酒造さんでは、一般の方でも酒蔵見学を受け付けているようです。(事前予約制)

興味を持った方は、ぜひ実際に足を運んでみるのも面白いですよ。

また、sakazuky STOREでも近藤酒造さんの一部のお酒をご購入いただけますので、気になった方はぜひチェックしてください!(お酒の種類は随時拡大予定です。)

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